改正文化財保護法

去る8月7日、浜松にて書研展を訪問しました。

子どもたちの伸び伸びとした作品から浜松の誇る書の大家の拡張高い作品まで様々な書に触れ、改めて日常、地域に根付く文化の大切さを実感しました。

コロナ過で甚大な収入減に陥った文化・芸術に対し、“文化・芸術の灯を消さない”との思いで支援策の充実に取り組んでまいりました。

地域に根付く様々な行事やイベントが中止・延期となる中、その保存や存続が危ぶまれるものも少なくありません。

新たに無形の文化財の「登録制度」を新設することで、長年引き継がれてきた大切な伝統・文化を守るための文化財保護法の改正を行いました。

人々の暮らし、習い事なども通じて育まれた書道、茶道、華道、俳句、礼法、食文化など、また生活と密接にかかわる風俗慣習や民族芸能、年中行事、祭りなど、日本各地に根付く様々な無形文化財を幅広く対象とします。

“文化財”登録が動機づけとなり、学校での取り組みや地域行事を通じて、誇りを持って子どもたちに地域文化を伝承、つなげて頂きたい、との思いを込めています。

また日本文化の多様性や奥深さを国内外の方々に知って頂くきっかけにもなり、地域の活性化にも結び付くものと考えています。

法律上の措置とそれに伴う予算措置もしっかり行っていきたいと思います。

早速、新たに設けられた「無形文化財」に先日、香川県の醤油と高知県のかつお節の技術が登録されました。是非、地元の大切な文化に対する知見を深め、見直す機会となって頂ければと存じます。