未来にはばたく子どもたちへ
本日は、大阪教育大学附属平野小学校創立120周年の式典にお招き頂き、オンラインでの講演を行いました。
平野小学校では、「未来そうぞう科」という独自の学科を設け、明るい未来を「想像」し、そのために自分たちの力で「創造」する取り組みを熱心に行っています。
今日は子どもたちが自ら考え、取り組んだ様々な楽しい発表を拝見しました。
また私の講演に対し、子どもたちからは各々のZOOMアカウントを見事に駆使して、可愛らしくも鋭い質問をたくさん頂きました。「塩谷さんが小学校の時、好きだった教科は?」「平和に暮らすには何が必要ですか?」「失敗を恐れずに体験したことは何ですか?」「話したことのない人に話しかけるにはどうしたらいいですか?」等など。
私自身、もはや60年前になりますが静大附属小学校に通った際のことは今でも楽しい思い出であり、人生の過ごし方につながる貴重な時間だったと思っています。自ら考え、協力して何かを創りあげる体験の大切さは、私自身の経験として自分が進める教育政策にも活かしています。私の小学校時代の思い出として、みかん箱で作った車を駿府城のお堀周りに走らせたことや、キャンプで大雨に襲われたこと、校内に作った竪穴式住居に夏休み泊まった体験などを今日の講演でも話しました。学校での楽しい体験は、いつの時代でも子どもたちに共通する喜びや学びの原点だと思います。今日の子どもたちからの報告の中でもワクワクした体験を通して好奇心や意欲を育み、学びを深めている様子が伝わってきました。
1人一台端末の整備も進み、ICT教育が実践される時代だからこそ、子どもたちには自ら体験し、多くの人と会い、海外も含め外に飛び出すチャレンジをしてもらいたい、と強く思っています。時には失敗したり、敷かれたレールからはみ出すことも成長の糧になります。そういった様々な経験を通じて、子どもたち一人ひとりに無限の可能性があり、人生100年時代を生き抜くための多くの選択肢やチャレンジの機会があることを知ってもらいたい。そういった教育環境の整備を進めていきたいと思います。
今日の式典で伺った平野小学校の子どもたちが様々な体験を重ねながら、学校の未来、自分たちの未来を考えている様子、またそれを支える先生方、PTAはじめ保護者の方々、卒業生の皆様の熱心な取り組みには非常に感銘を受けました。
コロナ、地球温暖化、激動する国際社会等世界レベルで直面する難しい課題に臨まなければならない時代を生き抜く子どもたちが、元気に力強く成長できるよう、皆が協働して学校、教育環境を整えることが必要です。しっかりと教育政策に反映させてまいります。
大阪教育大学附属平野小学校の関係者の皆様、改めて120周年おめでとうございました。