雇用調整助成金コロナ措置 9月末まで延長へ
既に報道されていますが、新型コロナウイルスの影響を受けている企業を対象にしている「雇用調整助成金」の特例措置が9月末まで延長されることに決定しました。
実は、当初政府内では、8月末まで2カ月の延長で調整していました。
私が会長を務める雇用問題調査会としても、特に、未だ需要が戻らない観光、運輸、航空業界等から強い要望を頂いており、コロナの感染状況と今夏の夏休み等の状況を見極め、次回以降の延長については8月末に検討した方がいいとの判断をしました。
そのような調査会での議論の状況を私から岸田総理に直接電話して報告し、急遽9月末までの延長が決まった経緯があります。
まさに岸田総理の「聞く力」が発揮された瞬間でした。
併せて、コロナに罹ってしまった子どもの保護者を支援する「小学校休業等対応助成金・支援金」についても9月末までの延長が決まりました。
こちらは都道府県労働局への申請となります。
足下ではウクライナ情勢や原油価格の高騰・物価高等も予断を許さない状況にあり、経済回復を確かなものとするためには、企業経営に及ぼす影響を引き続き注視する必要があります。
また、「人への投資」による人材育成、成長分野への投資、賃上げの促進、また人手不足に悩む地方への労働移動支援等、今後とも雇用問題調査会で積極的な議論を進めてまいる次第です。