大阪出張 その2~大阪大学~
大阪出張の午後は、大阪大学を訪れました。
理系学部が集まる吹田キャンパスは、甲子園球場30個分の広い敷地の中に、学生・教員・関係者等約3万5千人が集うちょっとした自治体レベルの規模です。
先ずは西尾章治郎総長と面会し、「社会を創造する」大学としての大阪大学の新たな取り組みを伺いました。
120社超の企業との連携・共同研究をその広いキャンパス内で行い、産学連携を積極的に実施されているそうです。
同じ空間で日頃から切磋琢磨することが新たなイノベーションを生み出すことと期待しています。
さらに今年で50周年を迎えたレーザー科学研究所を視察しました。
レーザー照射で太陽の内部に近い圧力を生み出し、エネルギーを取り出す「レーザー核融合」は、核分裂反応を利用する原発よりも安全性が高いとされています。
米国の「国立点火施設(NIF)」で昨夏、実用化へ向けた歴史的な成果が報告されました。(添付新聞記事参照)
そんな中、阪大は1秒間に100回の連続照射を目指す“世界一の効率”で、ゲームチェンジを狙っています。
防護服を着用し、世界最先端研究と人材育成の共創を目指す取り組みを拝見しました。
すばる望遠鏡はじめ他分野との学際連携、米欧との国際連携、さらには産学連携等の具体的な状況を確認しました。
中でも関係者が「屈辱ガラス」と名付ける日本発の技術は、まさに彼の国への技術流出の事例であり、「経済安全保障」の必要性を再認識しました。
人類のエネルギー問題を解決するイノベーションを目指す「大型繰り返しパワーレーザー」の成果に期待し、しっかり応援してまいります。
今回の視察は、関係者の皆様のご協力のおかげで大変有意義なものとなりました。
改めて御礼申し上げます。