ゼレンスキー大統領演説 ~国際連携の強化を~
国際秩序を崩壊させたロシアのウクライナ侵攻から既に1カ月が経ち、多くの犠牲者が出ています。
本日は、国会(衆議院第一議員会館国際会議室)にて、ウクライナ・ゼレンスキー大統領のオンライン演説を拝聴しました。
大統領からは、子どもも含む一般の方々が犠牲になっている惨状への訴えと「アジアで初めてロシアに圧力をかけた国」としての日本に感謝の意が示されました。
「戦争が終わらない限り、安全はない。」「安定的で平和な明日を確信できるよう」国際社会の連携が必要です。
参加した議員が満場の拍手で、ゼレンスキー大統領の祖国を守る勇気に敬意を表しました。
東京オリンピック開会式でのドローンの演出が記憶に新しい中、今回の戦闘は、そのドローンによる無人攻撃、双方のSNSによる情報作戦も含めたサイバー攻撃、IT軍創設等、テクノロジーを駆使した深刻な「サイバー戦争」ともなっています。
21世紀の戦争はデジタル空間に及び、まさに宇宙も地上の延長です。
しかしながら最先端の科学技術が、独裁による横暴を支える現実を許してはなりません。
ウクライナ侵攻により、わが国の安全保障環境への懸念が高まっています。
今年は、国家安全保障戦略、防衛計画大綱、中期防衛力整備計画を年末までに改定する予定です。
当然、デジタル、サイバーはじめ新しい脅威に対応するため、わが国の防衛力を強化する具体的な議論を深めなければなりません。
外交・防衛、経済、食料、エネルギー、科学技術など多岐に亘る安全保障について、迅速にわが国の体制を構築してまいります。